住宅コンサルタント ㈱CAP 家づくり コンサルタントメニュー「資金計画を立てよう」
4.資金計画を立てよう
自己資金の割合
頭金なしで住宅ローンを組むことも可能ですが、支払いの時期を考慮して一般的には総費用の30%ほどを自己資金として用意することが望ましいです。もし30%が厳しくても最低で20%は用意しましょう。
住宅ローン選び
住宅ローンを選ぶとき、必ず「変動金利型」、「固定金利型」を選択することとなります。どのような違いがあるか見ていきましょう。
- 変動金利型
変動金利は借入後に6カ月ごとに金利水準が見直されて変動するタイプの金利です。ただし、6カ月ごとに返済額が変わるわけではありません。一般的には返済額の変更は5年ごとに見直しされます。
返済金額が見直されない5年間は、元金と利息の割合で調整されます。金利が上がれば利息分の割合が増え、金利が下がれば元金分が増えます。従って、5年間は毎月の返済額は変わりません。5年ごとの返済額見直しでその間に金利が上がっていれば毎月の返済額が増え、金利が下がっていれば毎月の返済額は減ります。
返済額が増加する場合でも見直し前の返済額から1.25倍以上になることが無いよう増加の上限が定められています。但し、注意したいのは上限を超えた額は返済が免除されるわけではなく、支払利息を優先し元金は繰り延べられます。
メリット
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- 固定金利よりも金利水準が低く設定されている
- 低金利が続けば、固定金利型での返済よりも安く返済できる
- 他の金利タイプへ変更ができる
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デメリット
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- 金利が上昇すれば返済が苦しくなる恐れがある。
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上昇リスクはありますが、万が一金利が上昇しても返済額が変わる前に繰上げ返済できれば借入額を減らすことができ、金利の上昇にも対応できます。
- 固定金利型
固定金利はローンを借り入れた時からあらかじめ決められた期間において金利が固定できるローンです。「固定金利期間選択型」と「全期間固定金利型」の2種類があります。固定金利期間中は世の中の金利水準がどれだけ上昇しても、金利は見直されないため返済額は変わりません。
住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して取り扱っている「フラット35」も、全期間固定金利タイプのひとつです。
メリット
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- 返済計画が立てやすい
- 市場金利が上昇しても、期間選択時のままで借入金利は変わらない。固定金利型での返済よりも安く返済できる
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デメリット
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- 変動金利型に比べ、金利水準が高めに設定されている。
- 返済額が、変動金利での完済よりも多くなる可能性もある。
- 他の金利タイプへ変更ができない。
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返済計画をしっかり立てたい。返済額をあらかじめ確定させたいなら、全期間固定金利型が安心です。